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障がい者雇用への取り組み事例紹介(1)

イメージ写真、公園

大阪西区に本社を構え、ビルメンテナンスを生業とする会社の障がい者雇用への取り組みを紹介したい。

社名は美交工業 外部リンク。資本金1,000万、社員数は111名(社員74名、パート37名)の典型的中小企業である。この会社の障害者実雇用率は30.27%という。
小企業だから健常者社員が採れないので障がい者を雇用しているのか……と見る向きもある。しかし実態は全く逆。同社の障害者雇用をリードする福田久美子専務は言う。

「公共施設のビルメンテナンスは多くの方が利用する施設であるがゆえ高い責任を求められ余計に神経も使う。多くの方が日々利用する施設のメンテナンス(オフィスやトイレ清掃)は会社も神経を使うが働く本人にもストレスとなる。働きやすい環境を整えるには一人一人の障害者特性を把握したうえで担当業務や担当領域、そして用いる用具への工夫が不可欠」

この姿勢と実績が業務を委託する大阪府や大阪市の信頼を得ることととなり、同社が受託する業務領域を広げ、ビルメンテナンスから公園の清掃にまで広がった。この時のエピソードがまたすごい。大阪府が管理する公園には多くのホームレスの人が住んでいる。いわゆるブルーテント住まい。この人たちが占拠することが一般市民の公園利用を妨げていた。何とかしなきゃ、、、そう考えていた時ブルーテントの住民から声がかかった。

「使ってない箒くれんかなぁ」

気付いた『おじさんたちも自分の家の周りは奇麗にしたいんだ!』そこでのひらめきが公園清掃にホームレスの人たちを雇用することにつながってゆく。このキャッチフレーズがすごい"公園で寝ている人から公園で働く人に

同社の仕事は公共施設の清掃からスターとしたが、今やパーク管理に領域が広がり障害者雇用にとどまらずホームレスの人達や一般市民を巻き込んだ園芸療法や社会活動にまで広がっているこれらの取り組みが会社の経営にも大きくプラスの効果をもたらしている。
福田専務は言う。

「社会のためにはじめた仕事が会社のためになった」