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障がい者の能力を生かす業務設計

イメージ写真、働く社員

1.”障がい者にでもできる仕事”を社内から集めて

随分前のこと、某大手企業の人事の方とお話をしていた時のことです。驚くべき言葉がその人事担当者から発せられました。
“当社は秦さんがご存じのような業務を行っている会社ですから、実のところ障がい者にお任せする仕事はさほどないのです。しかしトップが日頃から社会貢献を……と厳しく話されていることから何とかしなければなりません。そこで社内にある様々な仕事の中から障がい者にでもできる仕事を集めてお願いしているですよ!”と。
愕然としました。障害者にでもできる仕事。どんな仕事をイメージされているのだろう?
そもそもどのような障がい者をイメージされているのだろう?こういう会社に入社して幸せってあるのかな?と思ったものでした。でも昔はこうしたケースはまれではありませんでしたね。

2.会社に必要不可欠な仕事をこそ任せたい

上記対応をされれば、心ある障がい当事者は『会社の認識はその程度か!』ときっと思うでしょう。せっかく期待されて入社したと思っていたのに会社の本音がそこにあったとは。障がい当事者の働きたいとの意欲は根こそぎ消滅してしまいます。
近年の障害者雇用場面でのキーワードの一つに定着という言葉があります。
精神障がいのある方たちの就労がメンタル不調もあり離職につながるケースがあることから上記の言葉が語られるようになりました。メンタルの不調が勤務の不安定さを生むことはありますが、精神障がいのある方たちすべてがそうではありません。しっかりした準備を経て仕事に就いた方であれば、仕事への慣れと周囲の方たちの理解・支援があれば十分に安定した働き方は可能です。しかし上記のような本音が見えた時「このままこの会社で働く事が本当の好いことか?」迷いも生じます。障害の有無を超えて人は信頼され・期待されてこそ頑張れるのです。『この仕事は会社にとって大切な不可欠な仕事。だからあなたにやってほしい。みんなが応援します!』と言ってくれればこんなにうれしいことはありません。
皆さん自身もそうではないでしょうか。

次回は必要不可欠な仕事発見の目の付け所をお話します。